日本で入手可能なMTAとして最も古くからあると思うのがこのPRO ROOT MTA だと思う(個人輸入とかは除く)。2007年より日本でも覆髄目的での使用可能となったのだが、覆髄の成功する条件として、
- 正確な歯髄診断
- 無圧的な感染除去
- 無菌的操作
- 硬化までの修復方法
以上の4点がきちんと達成されないといけないと思うのだが、2番めの無圧的な感染除去はレーザーによる非接触操作で、3番めの無菌的操作はラバーダムをして、顕微鏡下での処置がいるのではないかと思う。故に、保険治療においてMTAで直接覆髄するのは無謀としか思えない。また2〜4までうまく行ったとしても、歯髄診断はかなり困難だと思われる。(再現性がないし、あまり判断する根拠とかもない)のでうまく処置したんだけと診断が間違っててやっぱり、根管処置ということもよくあるんじゃないだろうか、、
とりあえず、MTAは直接覆髄よりも、根充、パーフォレーションリペアおよび逆根管充填でその性能が発揮できるとおもいます。