左から、TFRK-S、TFRK-6、TFRK-12、そしてMicro-trephine Burです。どれも先が極細ですばらしい加工がしてあります。例えばTFRK-6と12では先が極細のスプーン状に加工し
てあります。これで、破折器具の頭の部分を削りだして、超音波かループで取り出すのです。顕微鏡下でないと無理な仕事ですが、ほんとにこれらのツールは有能です!!
左から、TFRK-S、TFRK-6、TFRK-12、そしてMicro-trephine Burです。どれも先が極細ですばらしい加工がしてあります。例えばTFRK-6と12では先が極細のスプーン状に加工し
てあります。これで、破折器具の頭の部分を削りだして、超音波かループで取り出すのです。顕微鏡下でないと無理な仕事ですが、ほんとにこれらのツールは有能です!!
上の写真は”YOSHI LOOP”と言われる器具で比較的長めの破折器具除去用のツールです。(ヨシボール みたいなネーミングだな〜〜) Terauchi File Retrieval Kit( = TFRK)に含まれるもので、日本人の寺内先生の開発したものです。
上の写真ではさっぱりわからないのですが、先に細〜〜いワイヤーがループになっていて、ここに破折器具を引っ掛けて、ワイヤーを引き締めて除去するというものです。何回か使って切れたらそこで終わりなのが悲し〜〜、けど、目からうろこ、コロンブスのたまごのような超優れたツールです。他院で1ヶ月近く除去不可能だったリーマーがものの3分で除去出来たこともあります。
YouTubeでも寺内先生の動画が見られます。動画をみて、実際にセミナーに行ってみて、また、動画をみて、勉強になります。
先の細いチップは、超音波スケーラーの先につけて使用してます。振動の出方とかチップの種類が色々あって、今はこの2機種をメインに使ってます。足元にはエレメントモーターのスイッチもあって、足元はスイッチとケーブルだらけです。
根管
治療後、咬合痛および自発痛を訴えて来られました。レントゲンからは遠心根のガッターパチャ―が途中で消えるような画像です。仮封を外してみると、青い物が見えます。これは、多分印象材が根管に剥がれ残ったものと考えられます。また、青い印象材を剥がしてみると、根尖の拡大図では歯髄組織の残存が見られます。ただし、痛みの種類が違うと思ったので、CTを撮影してみると、、、
どうやら、メタルコア(歯の中に入れる土台)を入れる部分を切削する際に根管の途中で穿孔しているようです。(なぜ、メタルコアなのか??なぜ、寒天が残ってるの?という疑問など多々あるのですが、)このまま、メタルコアを装着すると何年後かには感染して抜歯となるでしょう。というか、痛いので装着もできないはずですが、、、手際よく、速い治療だったらしいのですが、これではちょっと、、、、手間かもしれませんが、歯質が十分残っている場合はレジンコアのほうがいいと思います。
今回の症例では、穿孔のある遠心根はMTAで根管充填を行い、近心根は問題なかったのでガッターパチャ―で根管充填しました。MTAの充填は非常に予後もよく、2年ほど経過していますが、なんの問題もありません。
根管口明示を行っている動画です。石灰化が強い場合の根管口明示では特に注水下での作業が大事だと思っています。(切削片が根管に詰まるので)けれど、顕微鏡下で注水下での処置はミラーに水がかかって視野がなくなるので、ちょいムズになります。低倍率なら問題無いのですが、これは顕微鏡下での処置の意味が無いとなります。ということで高倍率、注水下での切削作業ができるといいと思うので、超音波スケーラーとEr:YAGレーザーで根管口を明示してます。5:03あたりで遠心舌側根管が黒点として見えるのもわかります。