ガンバリーニ先生によるハンズオンコース

IMG_20160312_083857-COLLAGE3月12日から14日まで、横浜に出掛けて、ガンバリーニ先生によるハンズオンコースを受けてきました。外国の先生からのレクチャーは10年ぐらい久しぶりなのですが、内容はよく聞き取れ、理解も十分出来ました。CTを使用し、診査、診断および治療に応用した3D – Endodonticです。

 

 (やはり、ネイティブではない英語は聞き取りやすいです。)

コースの後のカクテルパーティでは多少緊張してうまく話せませんでしたが、また明日からの臨床のやる気が湧いてきました。しかし、たかが根管治療なんだが、奥は深い〜〜〜(たかがではない!)しかし、日本、アメリカ、イタリアの素晴らしい先生がたと写真を取らせていただいて、誠に光栄です。

 

パーフォレーションリペア(根管途中での穿孔封鎖)

DB1312120036_140624162517根管遠心根治療後、咬合痛および自発痛を訴えて来られました。レントゲンからは遠心根のガッターパチャ―が途中で消えるような画像です。仮封を外してみると、青い物が見えます。これは、多分印象材が根管に剥がれ残ったものと考えられます。また、青い印象材を剥がしてみると、根尖の拡大図では歯髄組織の残存が見られます。ただし、痛みの種類が違うと思ったので、CTを撮影してみると、、、11

どうやら、メタルコア(歯の中に入れる土台)を入れる部分を切削する際に根管の途中で穿孔しているようです。(なぜ、メタルコアなのか??なぜ、寒天が残ってるの?という疑問など多々あるのですが、)このまま、メタルコアを装着すると何年後かには感染して抜歯となるでしょう。というか、痛いので装着もできないはずですが、、、手際よく、速い治療だったらしいのですが、これではちょっと、、、、手間かもしれませんが、歯質が十分残っている場合はレジンコアのほうがいいと思います。

DB1312120036_150123124813今回の症例では、穿孔のある遠心根はMTAで根管充填を行い、近心根は問題なかったのでガッターパチャ―で根管充填しました。MTAの充填は非常に予後もよく、2年ほど経過していますが、なんの問題もありません。